外壁塗装の基礎知識
外壁の塗り替えのサイン
お客様ご自身でお住まいの様子を観察してみましょう。
チェックポイント
一口に「建ててから何年経過したら塗り替え」という基準があればよいのですが、お住まいの立地、陽当たり、塗料の種類・工法などによって塗り替えの時期は大きく異なります。
お住まいの周りをぐるっと回って、以下のような症状が出ていたら塗り替えのサインといえます。
早めの塗り替えが長い目で見ると、経済的な場合が多いのも事実です。
ご心配な点などございましたら、無料の現地調査もご利用いただけます。
外壁塗装の工程・期間
過去に外壁塗装を依頼されたご経験がある場合は、施工の工程・流れはお分かりかと思いますが、新築後など、初めての外壁塗装・補修の場合、実際の作業がどのように行われるかご紹介いたします。
施工の期間は、塗料の種類や下塗りの回数、建物の大きさなどで異なりますが、おおよそ2週間~3週間程度で完了いたします。
- 近隣へのごあいさつ
- 足場設置工事・養生
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 下塗り
- 上塗り
- 付帯部の塗装
- 点検と足場解体
外壁材の種類
以前はモルタルの外壁が主体でしたが、耐久性やコストの面から近年は窯業サイディングが住宅用外壁の7~8割程度を占めるようになりました。サイディングは外壁に貼る板状のもので、工場で生産され現地で貼り付け施工されます。
サイディングは、施工の簡便さ、単価の安さ、耐火性、デザインの豊富さ等のメリットから多く用いられています。
サイディングを主体に、現在利用されている外壁材の特徴をご紹介いたします。
-
窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)の窯は「かま」を指し、その名の通り熱処理の際に窯を使用するため、窯業と呼ばれます。
窯業系サイディングは、セメントと繊維質や無機物を混ぜて板状にし、高熱処理して作る外壁材です。
特徴は、地震に強い、耐火性に優れる、デザインが豊富、施工が簡便、安価であることが挙げられます。 -
金属系サイディング
金属系サイディングは窯業系サイディングの次によく使われるサイディングです。
屋根材にもよく使われるガルバリウム鋼板(アルミニウムやステンレスもあり)を取材とした外壁材です。古くは工場などに用いられていましたが、スマートな金属特有の素材感を上手に利用した住宅も増え、近年人気があります。
窯業系サイディングに比べ長期間メンテナンスの必要が少なく、凍結への強さが特徴です。 -
樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂を取材としたサイディングです。樹脂と聞くと紫外線などでボロボロになってしまうのではというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、塩化ビニルはパイプなどにも使われているように耐久性・対候性が高い素材です。また、塩化ビニルは他のプラスチック系素材と異なり難燃性の特徴を持っています。
北米では外壁材の50%以上のシェアを持つ人気のサイディングですが、日本ではこれから普及が期待されています。
窯業系サイディングに比べ10分の1程度の重量の為、建物への負担も少なく、正しく施工すれば長期間メンテナンスする必要がありません。 -
モルタル
モルタルはセメントに水と砂を混ぜて練り上げた素材で、左官職人がコテなどで塗りつけて施工します。
1980年代ごろまでは非常に多く用いられていましたが、施工に手間・コストがかかる(職人の腕が必要)なため、近年は施工の簡便なサイディングが多く用いられるようになっています。
塗りの自由度が高いためサイディングのように継ぎ目が出ない、熱を持ちにくいなどのメリットがある反面、クラック(割れ)が生じやすく、重量があるデメリットもあります。
モルタルは仕上げによって「リシン」「スタッコ」「ジョリパット」「吹付タイル」があります。 -
鉄筋コンクリート(RC)
RC構造などとよく聞きますが、RCはReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の略で、コンクリートの特徴である圧縮には強いが引っ張りには弱いという弱点を鉄筋で補強したコンクリートです。
鉄筋コンクリートは1800年代に開発され、デザインの自由度が高く、高気密性、耐熱性、遮音性、耐震性、耐久性、耐火性と非常に優れた特徴を持ちます。