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「タスペーサー」って何ですか? 

2022年7月1日

この記事を書いた人

住宅外装サービス部 工事課長 
内山 満男

外装(外壁・屋根)工事に携わって今年で29年になります。私のお客様へのモットーは「実家塗装」。自分の大切な住居を手掛けるならこれが一番!と思えるご提案をいつもいつも考え実践しております。
家が元気になっていくこの仕事が大好きです。是非お気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。
所有資格:特定化学物質等作業主任者・建物石綿含有建材調査・福祉循環コーディネーター3級・窯業系サイディングメンテナンス診断士・足場作業主任者・フルハーネス型落下防止用器具特別教育終了証

内山 満男

こんにちは、工事部の内山です。

 

いきなりですが

「タスペーサー」

ってご存知でしょうか?

 

住宅塗装に携わっている方は殆どご存知かと思いますが、

一般の方には縁遠い言葉ではないかと・・・。

 

「タスペーサー」

とはコレのことです ↓

これではまだよくわからないですね。

 

少し説明させてもらいます

実はこの部品、

当社では「ある屋根塗装」工事の時にほぼ使用するアイテムなんです。

ある屋根塗装の屋根とはコレ

「彩色スレート瓦」です。

一般的には「カラーベスト」と呼ばれている屋根材です。

屋根材では比較的薄い部類に入るスレート製の瓦です。

このカラーベストという名称は、旧クボタ社(現在は合併したケイミュー社)の商品名が一般的な呼び名に定着していきました。

ちなみに更に元の意味はジョンマンビル社というアメリカの会社が開発した

カラー石綿スレート屋根葺き材の商品名、「カラーベストス」という屋根材です。

日本に入ってきた後、言いにくいので「カラーベスト」と呼ぶようになり、その後の商品名になったと言われています。

そのカラーベストですが、現在は

彩色スレート瓦、化粧スレート瓦、平板スレート瓦、コロニアル・・・

各社、各人、色々な呼び名が使われております。ただ概ね同じ意味と思って頂いて大丈夫です。

ここでは一番一般的な「カラーベスト」と呼ばせて頂きます。

 

カラーベストの工事ですが

屋根塗装の際に

こんな感じで使用しています ↓

洗浄工事⇒下塗り施工後に

屋根材(幅91センチ)に対して2箇所

屋根材の間に取付けていきます。

実際の屋根での取付けはこんな感じです↓

まず瓦の下部に入れて

差し込んでいきます。

この様に一箇所づづ専用治具を使いながら取り付けていきます。

 

この様にタスペーサーとは

カラーベストの塗装時に、

「あえて屋根と屋根の間に隙間を作る」目的で設置する部材のことです。

そもそも何故そんなことを???

と、思った方もいらっしゃると思いますが当然理由があります。

その理由とは、

敢えて屋根材の間に入れて塗料の「 縁切り 」を行う為です。

これをを使えば屋根の重なり面での塗料と塗料が乾燥前に離れます、

正に縁が切れた状態になります。

そうすることで乾燥前の塗料が屋根の隙間を確保し、雨水と空気の通り道が確保されます。

結果、屋根塗装後の雨漏りや結露対策になります。

では

もし縁切り作業をしていないとどうなるでしょうか?

塗料で完全に隙間が塞(ふさ)がる箇所が出来てしまいます。

そうすると日中暖められた屋根材が夜に冷やされて

カラーベスト屋根の裏面にできる結露を外に逃がすことができません。

後々内側が腐食したり雨漏りなどの原因になる場合があります。

せっかく屋根がキレイになってもこれでは・・・。

なので

この「縁切り」作業はカラーベスト屋根塗装には

とても重要な役割を持っております。

 

より詳しいことをお知りになりたい方は

タスペーサーの製造元である㈱セイムさんのHPまで ↓

https://www.taspacer.com/product/taspacer/index.html

↓ は㈱セイムさんから頂いた資料の一部です

では

この「縁切り工法」、

このタスペーサーが無い時代はどうしていたでしょうか!?

屋根塗装完工、乾燥後

この様な施工をしておりました ↓                       (セイムさんHPより)

せっかくキレイに仕上がった屋根に乗り

カッターナイフや皮スキで一枚づづカットしていきました。

とても手間のかかる作業です。

残念なのはその作業をすることでこんなデメリットが発生していました。

①仕上がった屋根に登って作業するので足跡がついてしまう。

②カッターナイフ等の工具を使うので、塗膜に傷を付けてしまう

③屋根材が破損してしまう場合もある。

④一度、縁切りを行っても、屋根材の重なり部分の塗料が乾かず、再度密着してしますことがある。

せっかく大変な作業をしたのにこれでは・・・。

 

この過程を大幅に解消した工法、

それがこの【タスペーサー工法】です。

タスペーサーがあれば①~④の様な問題を全て解決できました。

この様な理由で当社のカラーベスト塗装では殆ど採用しております。

(既存のカラーベストの隙間が4ミリ以上や瓦の形状によっては必要のない(取付不可の)場合もあります。)

 

ぱっと見はただのプラスチックの部品に思うのですがポリアセタール樹脂(一般的なプラスチックより高い強度があります。強く軽量で、金属に近い硬度と熱に対しての耐性があります。)で出来ているのも魅力の一つです。

 

当社ショールームにも当然展示してあります!

百聞は一見に如かず、

タスペーサーは勿論ですが他の屋根材等も豊富に展示してあります。

是非ご来店して実物を手に取ってご覧になって頂ければ幸いです。

 

今回はタスペーサーのことを長々書きましたがその他にも

屋根、外壁のことでしたら些細なことでも構いません、

疑問やご興味等ございましたら是非ともお気軽にお声掛けください。

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